9月23日 秋季彼岸会、厳修致しました
彼岸会は、春と秋に行われる法会で、
日本でのみ行われる仏教行事のひとつです。
元来は「日願(ひがん)」が由来と言われており、
この日にご先祖様を敬い、尊ぶことで、
願いが叶うといわれておりました。
当日も当山住職が修法を行い、
檀信徒の方々はじめ、有縁の方々の性霊のご供養を致しました。
我々、仏道に生きる者は、目に見えるものと、目に見えないものと、双方大切に致します。
目に見えるものだけを重んじるのではなく、
目に見えないものも大切するのが、よりよい人生を営むことにつながります。
昨年に続き、本年も感染症対策を十分施し、
参拝の受付をさせていただきました。
ウィルスも肉眼では見えません。しかしこれほど多くの方が困苦にあえぐ。
目に見えないからと言って軽んじることは厳に慎まなければならないのです。
彼岸は季語では春ですが、与謝蕪村の歌に以下があります。
「今日彼岸 菩提の種を 蒔く日哉」(きょうひがん ぼだいのたねを まくひかな)
日常生活の中で、少しでも自分がなぜ生まれたかを考えることは、
よりよい人生に至る道なのかもしれません。